関東地方

関東地方は、本州に位置する地域の1つです。茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、東京都から構成されています。様々な日本料理や伝統工芸品、高い評価を得ている温泉街が集まっている地方です。日本の伝統から現代文化まで、魅力に溢れた地域でもあります。多くの観光客は、ここから日本旅行を始めます。日本がどのような国かを知るのに最適な地方です。

日本の歴史の始まりは、関西地方から始まったと言われています。しかし、関東地方にも長い歴史や貴重な歴史的建物が多く残っています。794年から1869年まで京都府は日本の首都でしたが、その後、徳川家康（日本の戦国時代を終結させた人物の1人）が政治の中心を江戸（現在の東京都）に移しました。その功績を讃えて彼を祀る「東照宮」と呼ばれる神社が全国各地に建立されました。定かではないものの、徳川家康は栃木県日光市の「日光東照宮」に祀られているのではないかと言われています。日本史や社寺巡りが好きな人にとって、関東地方はとても魅力的で、何度でも訪れたくなる地域です。

関東地方で歴史的に重要な役割を果たしてきた街としては、神奈川県横浜市が挙げられます。日本が鎖国をやめ、明治時代（1868〜1912年）には多くの外国人が横浜港を通じて来日しました。そのため、横浜市にはまるで外国にいるかのような風情があります。「赤レンガ倉庫」という煉瓦造りの建物があったり、洋風の建物が建てられたりし、場所によっては欧米にいる気分を味わえます。また、日本最大の中華街も誇っていて、本格的な中国料理などを楽しむことができます。日本でありながら、横浜市は様々な外国の文化を取り入れていて、他では中々味わえない雰囲気を醸し出している街です。

次に、埼玉県川越市は、日本の伝統的な家屋が立ち並ぶ街です。ここには、「小江戸」と呼ばれる地区があり、江戸時代（1603〜1868年）、明治時代、大正時代（1912〜1926年）に建てられた建物が残り、醤油の製造に使用される蔵もあります。「時の鐘」と呼ばれる鐘もあり、江戸時代に城下町に時間を告げる役割を持っていた建造物です。現代の日本では消えつつある街並みで、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような気分になります。和雑貨店やカフェとして利用されている家屋もあるため、内部をじっくりと見学できます。日本で珍しくなった景色がここに残っていることから、貴重な街と言っても過言ではありません。

世界各国では、日本発祥の食べ物である寿司（一般的に酢飯のシャリと魚介類のネタを組み合わせた料理）が大人気です。その次に人気の日本食は、元々中国の麺料理が起源の「ラーメン」です。日本では、東京都で初めて提供されました。一般的には麺・スープ・具材で作られていますが、最近では汁なしの物や、麺とスープだけの物も登場しています。明治時代末期から大正時代にかけて日本に伝わり、最初に作られた物は匂いが強く、嫌な匂いを消すために大量の醤油を加えたと言われています。これが、特に東京都で発展した醤油ラーメンです。

説明したように、関東地方は日本の伝統的な面と現代的な面が融合している地域です。どのような旅をしたくても、どのような趣味でも、ここで満足できます。公共交通機関がとても便利な地域でもあり、観光するのにおすすめです。観光スポットが多く、食べ物も美味しいので、何度も訪れたくなる場所です。日本観光をする時には、是非関東地方の魅力を発見してみて下さい。