京都府



京都府は、かつて山城国(やましろのくに)、丹波(たんば)、丹後(たんご)と呼ばれていました。そして、1869年まで日本の首都でした。現在では「日本の古都」とも呼ばれています。京都府は、第二次世界大戦で日本全体が大きな被害を受ける中、奇跡的に戦災を免れました。そのため、戦前に建てられた建物や長い歴史を刻んだ社寺が数多く残っています。更に、多くの世界遺産を有し、社寺も数多く存在します。ここは、日本の伝統文化に触れやすい場所であり、一生をかけても、全ての社寺を巡り切ることはできない程の社寺が存在します。また、多くの著名な日本人がこの地で生まれ、亡くなりました。社寺を訪れると同時に日本の歴史上の人物や様々な出来事に関して学ぶこともできます。京都府の魅力は、正に「尽きることがない」と言えるでしょう。

この地の伝統は、世界遺産に登録された建造物だけに止まりません。それは、日本の伝統的な遊びや舞踊を通して客を持て成す芸妓(芸者)と呼ばれる女性です。京都府で生まれ、初めて活躍した土地です。平安時代(794〜1185年)にも歌や舞踊で客を楽しませる人々は存在しましたが、江戸時代(1603〜1868年)に「芸を売る者」として芸妓が確立しました。彼女たちは様々な伝統芸能を極め、持て成しを専門職として発展しました。現在では京都府だけでなく、東京都新潟県・石川県なども芸妓が活躍する地として知られています。

伝統的な料理も数多く誇っています。その1つが「手毬寿司(てまりずし)」です。手毬とは、昔の遊びに使用された小さな布製のボールのことです。手毬寿司は、この手毬のように小さく丸められた一口サイズの寿司で、可愛らしい見た目が特徴です。起源ははっきりしていませんが、舞妓(芸妓を目指して修行している者)や芸妓が口紅を崩さずに食べられるよう、小さくしていると言われています。また、和菓子でも有名です。その1つが「あぶり餅」です。平安時代に創業した、日本最古の和菓子店『一和(いちわ)・一文字屋 和輔)』で作られ始めたと伝えられています。きな粉をまぶした餅を炭火で丁寧に焼き、特製の白味噌だれを付けて味わいます。様々な伝統の味を守り続けてきた京都府には、他では中々味わえない逸品が揃っています。

ここで誕生した料理が沢山ある中で、京都府の特産品といえば、お茶を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。お茶の名産地の1つで、特に宇治茶(宇治市で生産されたお茶)や抹茶(茶葉を石臼で挽いて粉末にしたお茶)で広く知られています。宇治茶には約800年の歴史があります。平安時代から鎌倉時代(1185〜1333年)にかけ、栄西禅師が中国から茶の種を持ち帰り、栂尾山高山寺の明恵(みょうえ)上人に贈りました。明恵が茶畑を作ったのが宇治茶の始まりとされています。当時は、茶葉を粉末にして飲んでいたとされ、これが抹茶の原形と考えられています。現在では、日本人は勿論、世界各国の人々にも日本茶は親しまれていて、特に抹茶を味わうために京都府を訪れる訪日外国人が急増しています。

歴史的建造物も数多く残る都道府県で、古き良き日本に興味がある人々に特に人気があります。その代表例が、伝統的な様式で建てられた家屋です。しかし、こうした歴史的建造物の数は年々減少し、姿を消しつつあります。そのため、これほど多くの歴史的建造物が残っている地域は全国的にも貴重だと言えるでしょう。ここには、貴重な歴史や文化財が数多く残されていて、何度でも訪れたくなる魅力に溢れています。日本を旅行する時には、是非京都府の伝統文化に触れてみて下さい。

注意
京都府は多くの訪日外国人で賑わっています。特に京都市には観光に訪れる外国人が集中しているので、日本の伝統的な街並みや京都独特の雰囲気を十分に味わえないと感じる人もいるでしょう。また、京都府で楽しめる観光や体験の多くは、他の地域でも見られる物です。旅の目的によっては、京都府以外の場所を訪れてみるのもおすすめです。



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