愛媛県



愛媛県はかつて「伊予国」と呼ばれていました。ここは、温泉(地中から自然に湯が湧き出る泉)で知られています。松山市に「道後温泉」という日本最古の温泉があります。世界的に有名な「スタジオジブリ」というアニメーション制作会社がその温泉の一部をモチーフにして作品を作っているほど特徴的な造りの温泉です。建物自体(道後温泉本館)は、明治27年(1894年)にできましたが、湧き出る泉は約3000年の歴史があると言われています。

愛媛県は数々の特産品を誇っていますが、日本中で最も知られているのは蜜柑(みかん)ではないでしょうか。蜜柑の種類によって生産量が都道府県で異なりますが、中晩柑(ちゅうばんかん)は愛媛県が日本一の生産量です。鹿児島県や和歌山県など、日本には蜜柑の名産地が他にもあるものの、愛媛県は比較的温暖な場所で、水捌けが良いです。そのため、蜜柑を栽培するのに日本で最も環境が良いとされています。愛媛県の定番の観光地では、様々な品種の蜜柑を使用したジュースを提供している店があり、何種類かの蜜柑ジュースが試飲できます。同じジュースでも品種による酸味や甘みが異なり、味の相違を楽しめます。

他の有名な特産品は、「今治タオル」です。これは、明治27年(1894年)に誕生した日本製のタオルです。愛媛県今治市で生産されているこのタオルは、高品質の物で日本全国で大人気です。愛媛県には今治タオルが購入できる店が沢山ある他、この柔らかく、吸水性の良いタオルに関して学べる「タオル美術館」も開館されています。様々な種類の今治タオルがあり、自分好みの物を探してみるのは楽しいです。

うどんといえば、香川県や発祥地である福岡県を連想する人は多いでしょうが、松山市は「鍋焼きうどん」の発祥地です。一般的なうどんと異なり、具材を別々に調理してから盛るのではなく、1人用の鍋に出汁や具材を入れ、一気に煮込みます。元々はアルミ鍋が使用されていたものの、現在は様々な鍋で鍋焼きうどんが調理されています。日本全国に広まった料理で、特に体を温めたい冬に食べたい1品です。

愛媛県は昔ながらの街並みが残っている都道府県として知られています。その街並みが残る町はいくつかあります。その町の1つは「内子町」です。ここは江戸時代(1603〜1868年)に建てられた建物が何軒かあり、現代の日本で珍しくなっている景色を散歩しつつ楽しめます。内子町に「内子座」という歌舞伎座が大正5年(1916年)に建てられ、大正14年(1925年)に「旭館」という映画館が開館しました。特に見てみたい素晴らしい建物が内子町で奇麗に残されています。その他に、特産品を販売している店や古民家カフェがあるので、歴史のある建物の中を見ることができます。木蝋(もくろう)という和蝋燭(わろうそく)の原料の生産地としても知られていて、数は少ないですが、現在も和蝋燭の専門店がここにあります。

愛媛県の見所は基本的に公共交通機関だけで訪れることができます。上記の通り、歴史的な町も残っていて、日本の伝統文化や日本史に興味がある人は特に愛媛県が好きになるでしょう。是非訪ねてみて下さい。



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