大國魂神社


著者:リチャード・パーキンス
撮影日:2021年05月24日
住所:〒183-0023 東京都府中市
宮町3−1



「大國魂神社」は東京都府中市にある大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)という武蔵国(現在の東京都・神奈川県埼玉県)の守護神を主祭神とする神社です。大國魂大神は、出雲大社(日本最古の神社の1つ)の主祭神の大国主命(おおくにぬしのみこと)と同じ神です。

景行天皇41年(111年)5月5日に建立されたと言われる大國魂神社は、1900年以上の歴史がある神社です。主祭神の大國魂大神の他、小野大神(おののおおかみ)、小河大神(おがわのおおかみ)、氷川大神(ひかわのおおかみ)、秩父大神(ちちぶのおおかみ)、金佐奈大神(かなさなのおおかみ)、杉山大神(すぎやまのおおかみ)、御霊大神(みたまのおおかみ)、7柱の神が大國魂神社に鎮座されています。

そして、大國魂神社は珍しい方角に向いています。通常、神社の社殿は万物を成長させる太陽が充分に当たる南向きか東向きに建立されていますが、火災によって大國魂神社の社殿が焼失し、北向きに改められました。朝廷の権力が中々東方地方に届かず、それを神威で統治する意味がこの建立にあります。





大國魂神社, 神社, 神道, 東京都, 東京, 日本


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大國魂神社の境内に他の神社があり、その1つは「宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)」です。宮乃咩神社に柄杓がずらりと並べられています。安産を祈願する目的でお参りする人が多く、他の神社と同様に安産の願いを絵馬に書き、奉納します。安産の願いが叶ってからここで穴の開いた柄杓を納めるのが習わしです。水が閊えずに流れるように出産が軽くなってほしいという意味がこの柄杓に込められています。



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