妖怪は「日本の怪獣」としばしば翻訳されてしまいますが、妖怪の正しい定義ではありません。怪獣の姿を取る妖怪はいるものの、人間らしい姿、動物らしい姿を取る妖怪がいる上に、台所にある皿のような無生命の物という姿で現れる妖怪がいます。「妖」(あやかし)や「物の怪」とも呼ばれている妖怪は、非日常の事象を基にした化け物で、不思議な力を持っている奇々怪々な物です。日本の昔話で広まったと言われていて、「日本書紀」という奈良時代(710〜794年)にできた日本最古の歴史書にも登場する歴史の深い日本の文化です。
妖怪といえば、水木しげるという漫画家によって作成された「ゲゲゲの鬼太郎」が代表的です。グロテスクな物が好きだった水木しげるは、鮮明な色合いで普段怖いとされている妖怪を可愛く描き、日本人に限らず、世界中の人々に妖怪の存在を広めました。「鬼太郎」という妖怪を主人公に様々な悪者の妖怪を退治し、場合によっては鬼太郎が迷惑を掛ける妖怪に絡まり、大変な目に遭ってしまいます。「墓場鬼太郎」という題名で誕生した鬼太郎ですが、「ゲゲゲの鬼太郎」に改名するとテレビアニメーションができ、大人気になっていきます。
妖怪は日本の一定の場所に集中しているわけではなく、日本全国にいます。下記の記事を通し、妖怪に出会える場所と妖怪について知ってもらえると嬉しいです。また、日本の伝統的な民間信仰への理解を高めることもできると嬉しいです。