日本には「和菓子」と呼ばれている日本発祥のお菓子があります。日本人が大好きな「鯛焼き」という鯛(たい)の形をした和菓子が、その1つです。鯛焼きとは、小麦粉が入ったワッフルのような生地の中に餡子(あんこ)という小豆でできた甘いペースト状の物が詰まっているお菓子です。その他に、カスタードが鯛焼きの中に詰まっている場合もありますが、餡子が一般的です。
鯛焼きは明治42年(1909年)に「浪花家総本店」という鯛焼き専門店を創業した神戸清次郎が創作したと言われています。鯛は縁起物で、普段は食べられない高級品なので、神戸清次郎は鯛型にしたそうです。
鯛焼きには「天然」と「天然ではない」という2種類があります。天然と呼ばれる鯛焼きは、「一丁鯛焼き」と呼ばれています。これは、鯛焼きを1匹ずつ焼く製法を指します。この時、1つの鯛の形をした型だけ使用して鯛焼きを焼きます。
それにひきかえ、天然ではないと呼ばれる鯛焼きは、「養殖鯛焼き」と呼ばれています。5〜6個の鯛焼きの型のある2枚の鉄板を合わせ、鯛焼きを焼きます。焼き上がった2つの鯛焼きをくっ付ける製法なのです。一丁鯛焼きはかりかりに出来上がるのに対し、養殖鯛焼きはふわふわに出来上がります。
現在、鯛焼きは定番の和菓子で、日本中で食べられています。評判のある小さい個人経営の鯛焼き専門店から全国にある鯛焼きのチェーン店があります。下記の記事を通し、どこの店で絶品の鯛焼きが食べられるのか、店によってどのように鯛焼きが異なるのか知ってもらえると嬉しいです。